本殿の裏手参道沿いにあるアベマキは地上約3ｍの所で二幹に分かれ、6ｍ程で再び合一して連理となっていることから『連理木』と呼ばれています。連理木は一つの枝が他の枝とつらなり木目が通じたもので古来より吉兆とされ、特に縁結び、夫婦円満の御神木として信仰されています。そしてこの木のもとで出会った男女が結婚する等のできごとが多くあります。

　またこの城山八幡宮の『連理木』、高牟神社の『古井(恋)の水』、そして『陰陽師・安倍晴明』を祀った晴明神社を結ぶ、恋の三社めぐりも人気があります。それぞれの神社で専用台紙にスタンプを押してもらい、3つそろうと記念品が授与されます。

　神前結婚式も行われています。修祓（しゅばつ）や祝詞奏上、結盃の儀（三三九度）、玉串拝礼など、伝統に則った結婚式が執り行われます。初穂料は10万円で、伶人による奏楽・浦安舞奉納・親族控室使用料を含みます。 また近隣の評判の良い披露宴会場やレストランなども相談に乗って頂けます。

　城跡に建てられた神社だけあって、何となく城郭の風情を漂わせています。

　境内には思い思いに絵を描いている方が多くいて、普段からそういう場所なのか、それとも絵画サークルの集まりだったのかは分かりませんが、切り取った一つ一つの風景を楽しんでいるようでした。

　とりあえず拝殿でお参りして、社務所で『恋の三社めぐり』の台紙を頂きます。そして早速スタンプを一つゲット！　でも、実はスタンプが３つそろった後、城山八幡宮が記念品の授与所となっているので、三社めぐりをされる方はここをゴールとした方が効率が良いかもしれません。一応、郵送でも記念品は送って頂けますが。

　そして肝心の連理木へと向かいます。が、着いてみてびっくり！　御神木は下の方が覆いで囲われ、目の前には「人の踏圧は樹木に大きなストレスを与えます」との注意書きが。

　どうもカシノナガキクイムシの被害により枯れかけており、必死に保護しているとのこと。縁結びの御神木。どうにか元気を取り戻して、よみがえってほしいものです。なお、連理木の横には絵馬掛けやえんむすびみくじ納め箱などがあり、ここで恋について祈願することが出来ます。

ちなみに一緒にお参りした方がおみくじを引いたら、「さようなら　過ぎ去った恋」と書かれていました。あまりに衝撃的で、写真までぼやけてしまいました。