港七福神の中で、宝船の巡拝所としても知られる神社です。七福神巡りは七人の神様を巡る形が一般的ですが、この港七福神では七人の福の神を乗せた宝船も含めて8箇所回ることが特色となっています。

　文政4年（1821）の大火で付近一帯が焼失した際、備中成羽（今の岡山県西部）の領主、山崎主税助（やまさきちからのすけ）の屋敷だけが類焼を免れたことから火除けのお札を授けるようになった神社です。またその大火で屋敷が焼けなかったのは、邸内の池の大かえるが水を吹きかけて猛火を退けたからであると言われ、この話にあやかって様々な種類の『かえるお守』が授与されています。

　かえるはその語音から、旅行や入院の際に無事かえる、元気でかえる、あるいは遺失物がかえる、若がえる等のお守りとして貴ばれております。

　また天然塩にウコンで「金運を招く黄金色」を付けた清めの『黄金塩』や、本物の繭の中におみくじが入った『まゆみくじ』など、ちょっと変わった授与品が揃っています。黄金塩は商売繁昌の盛り塩やお清め、さらには料理用にお使い下さいとのこと。まゆみくじの繭は衣裳持ちになる縁起物ですので、お持ち帰り下さいとのことです。