四国八十八箇所霊場巡りの2番札所です。縁起によれば弘法大師が極楽寺に訪れた際、難産に悩む女性をお加持によって安産させたとあります。以後、安産祈願の本坊として信仰されるようになりました。

　また境内には安産大師が安置されていますが、こちらにも安産に関するお話があります。明治の頃、大阪住吉に住む病弱な婦人が妊娠したので安産祈願をしたところ、夢の中に大師があらわれて四国巡礼をすすめられました。そして発心して讃岐まで巡拝し、二番極楽寺までくると急に産気づき、大師の霊感があって最後までめぐりつづけよとのお告げがあったため結願したところ、帰宅した後に男子を無事に出産することができたとのことです。そこで感激した婦人が後に大師堂の前に奉納したのが、現在の安産大師です。

　このように安産に大きなご利益のあるお寺です。安産祈願の祈祷も受け付けられており、9時から15時まで行うことができます（できれば予約をして下さいとのこと）。なお、安産祈祷の奉納料は5000円です。