約1300年前の奈良時代始め(712)、当時の高僧「行基」が伊勢神宮参拝の折に創建したお寺です。本堂裏にある二つ池（龍池）には、それぞれ東に雄龍・西に雌龍が住んでいると云われています。

　この二匹の龍は本堂が火災になった際、雄龍は炎を飲み込みながら舞い降りて本尊の観音様に巻き付いて守り、雌龍が池の水を炎に吹きかけて火災を止めたという伝説が残っています。このように二匹の龍神が力を合わせて観音様を護ったことから、縁結びや子授け、安産に御利益がある龍と言われるようになりました。

　松尾観音寺の『縁結びお守り』は、なんと言っても龍神でしょう。観音様を守った龍神の力で、困難な恋愛も全力で守ってくれそうです。

　デザインも龍がデフォルメされて可愛らしく、「えんむすび」の文字を囲ってくれているのも頼もしいです。

　松尾観音寺の本堂にはこの龍神が通り抜けるために天井板が一枚外されていたり、裏側には龍が住むと云われる池もあるので、そちらにもしっかりお参りしておきましょう。

　本堂の中には『恋みくじ』もありました。このおみくじはそれほど変わった部分はなく、他の寺社にも良くある恋みくじですが、50円で引けるというのがちょっと嬉しいとことです。

　ちなみに私が引いたおみくじは「吉」。「神様が下さった恋　ひとときも忘れないでよ　二人のために」という恋の歌が付いていました。

　なんか、歌なんでしょうか？　バラード？

　そして迫力があったのは、『縁むすび絵馬』です。

　これまた龍神の縁結びご利益にあやかった絵馬ですが、見ての通りの『縁』の一文字。豪快です。

　まさに攻めの恋にぴったりの絵馬と言えるでしょう。松尾観音寺はこのように、縁結び系お守り満載のお寺でした。

　本堂の前に古くなったお札やお守りを返納する箱があります。