「こんぴらさん」の名で親しまれ、古くから金毘羅参りで篤い信仰を集めた神社です。７８５段ある長い石段の参道も名物です。

　お守りにはこんぴら狗を用いたものが多数あります。『こんぴら狗』とは、江戸時代に遠く四国までお参りに行くことのできなかった人が、それでもこんぴらさんにお参りしたいと飼い犬にお参りを代わってもらうことがありました。それらの犬は「こんぴら参り」と記した袋に飼い主を記した木札や初穂料・食費などを入れて首にかけ、旅人から旅人へと連れられてお参りに行ったそうです。

　こうした代参を果たした犬が「こんぴら狗」と呼ばれ、現在では『ミニこんぴら狗付き幸福の黄色いお守り』や、『こんぴら狗の絵馬』、『狗みくじ』などがあります。

　『こんぴら狗の絵馬』は、犬が楽しそうにお参りに出かけているかわいらしいデザインでした。

　また『開運こんぴら狗みくじ』は、犬の背中からおみくじを引きます。説明を読むと、こんぴら狗の誠実さと人情のあたたかさを現在に伝えるシンボルとして願いを叶えて頂けるとのことです。ご祈祷されているため、身に付けたり財布などの中に大切に入れておくとよいそうです。

　こんぴら狗以外では、蹴鞠の絵馬もありました。実物も見てみたいですね（ちなみに5月5日「奉納蹴鞠」、7月7日「七夕鞠」、12月末「納鞠」の年3回行われます）。

　785段の石段を登ったところにある本宮拝殿のすぐそばに、古札納所があります。こちらで古いお札やお守りなどを返納することができます。

　またそこからさらに５８３段登った奥社にも、古札納所がありました。奥社のみで頂けるお守りもあるため、こちらにお返しするのも良いと思います。