平安時代中期に創始された、菅原道真公（天神様）を祀る神社です。菅原道真は平安時代の学者で、突出した政治力や優れた詩文の才を持ち、右大臣にまで昇りつめた人物です。しかしその出世を妬んだ政敵の藤原時平に陥れられ、九州の大宰府へ左遷されてしまいます。そして死後に天変地異が多発したことから道真を鎮めるために神様として祀られるようになり、後世にはその秀でた才覚から学問の神様として広く信仰されるようになりました。

　このため学業成就や合格祈願にご利益があり、受験シーズンなどには多くの受験生や保護者で溢れかえる人気の神社です。

　大阪天満宮にお参りしたとき、一番最初に目に入ったお守りは『子どもがんばろうなかよし守』と、『おじいちゃんおばあちゃん守』でした。

　意外とありそうでないような、しかしおじいちゃん・おばあちゃんとお孫さんが一緒にお参りしたり、里帰りのときなどにぴったりと合うような、とっても素敵なお守りです。

　なんかコンセプトがほのぼのとしていて、温かみが感じられました。

　学業成就関係で凄みを感じるのは『合格祈願絵馬』でした。ストレートに「合格祈願」とだけ書かれた絵馬が、絵馬掛けにはちきれんばかりに奉納されています。さすがに学業の天神様だけはあります。

　ただ、合格祈願のお守りはすごく立派なものが多いのですが、3000円もする高額なものばかり（私がお参りに行った時には）で、ちょっと敷居が高い感じです。もうちょっと身に付けやすいお守りもあるとありがたいかなと個人的には思ったりします。

　それと天神様にはつきものの、『鷽替えお守り』もありました。

　鷽（うそ）は悪いことを「嘘」にしてくれて、良いことにしてくれると云われている鳥です。また鷽(うそ)の字が學(がく)の字に似てることから、学問の神様である天神様とのつながりも深いと考えられています。

　こちらの鷽は唇が突き出ていて、ちょっとチョコボールのキョロちゃんみたいです。とぼけた表情が愛くるしく、幸せを運んでくれそうでした。

　境内の入り口側に『納札所』があり 、古いお札やお守りを返納することができます。