彦火火出見命（ひこほほでみのみこと）・豊玉姫命（とよたまひめのみこと）・塩筒大神（しおづつのおおかみ）の三柱です。彦火火出見命は日本神話の海彦山彦の物語に出てくる山彦のことで、海彦の釣り針を無くして海に探しに行き、海神（わたつみ）の宮で逢ったのが豊玉姫です。また山彦に助言し、この出会いを助けたのが塩筒大神です。そして二人はその後結ばれて夫婦となったことから、この神社は縁結びや安産にご利益があります。

　縁結びのお守りには『神ひなの御守』があります。これは古くは安永年間（1772～1781）の記録にも載っている由緒あるお守りで、彦火火出見命と豊玉姫命を象って、別名夫婦びなとも呼ばれています。男びなは下膨れの顔に金鳥帽子、女びなは瓜実顔に振分髪、赤藍の格子高縞の衣に金の帯をしめた姿をしています。

　頒布されている縁結御守は、この神ひなの御守を小さなサイズで奉製したものです。顔は手書きで同じものはなく、一体一体表情が違っています。

　また人気のお守りに、『五臓六腑御守』があります。ひょうたんはネジになっており、中には五色のひょうたんが入っています。赤は心臓、白は肺臓、紫は腎臓、緑は肝臓、黄は脾臓を表し、本体と合わせて六つ、むびょうたん（無病丹）とされ、昔より無病息災のお守りとして知られています。テレビドラマの「働きマン」の中でひょうたん守りが出てきてから、問合せが絶えないとのことです。

　他には『しあわせ守り』というお守りもあります。名物のヤシと鬼の洗濯板をデザインにあしらったお守りで、毎年読売巨人軍の必勝祈願祭の際に授与されるお守りでもあります。