山王の神使「御神猿」は繁殖の獣として人々に愛され、犬と共に分娩の軽き安産の神として信仰されています。猿は集団生活をし、特に子供への愛情が強く、母猿はどの子猿にも乳を与える性質から、夫婦円満・安産・子育ての徳を称え、また猿と縁をかけて縁結びにも御利益があります。参拝者にはお守りとして神猿（まさる）の守土鈴や縁（猿）結びのお守りが授与されます。

　安産祈願も受け付けられています。受付時間は午前9時～午後4時半で、祈願料は1万円からお気持ちとのことです。また予約等は必要ありません。

　また神前結婚式も行われています。大太鼓の音と共に社殿に入り、お祓いをする修祓や神職が二人の結婚を神様にお伝えする祝詞奏上、誓盃の儀（三々九度）や巫女による豊栄の舞など、伝統に則った結婚式が執り行われます。結婚式場の日枝あかさかも併設されており、設備もしっかりと整っています。

　日枝神社特有の山王鳥居をくぐり、石段を登ると神門に辿り着きます。そして門に入ると境内に出ます。

　社殿の前には神猿が可愛らしい姿でちょこんと座っており、安産を祈願して撫でていく方が大勢いました。