日光二荒山神社の別宮です。女峰山の女神、田心姫命（たごりひめのみこと）が祀られています。ここには縁結びの笹と子種石があり、『縁結びの笹』は良縁を祈ると叶うと云われ、『子種石』は子供が授かるように祈願すると子宝に恵まれ、妊娠中の方は無事に安産すると云われています。

　日光二荒山神社から人気のない古道を歩いた先にあります。私がお参りに出かけた時は濃い霧がかかっていたため、この世のものとは思えない幻のような世界でした（その後、晴れた日にお参りした時は新緑がまぶしくて、ものすごいすがすがしさでした）。

　観音堂（産の宮）や仏岩、開山堂、白糸の滝などを通り過ぎ、30分ほど歩いて辿り着くと、まずは運試しの鳥居が見えてきます。

　こちらは三代将軍・徳川家光の家臣が奉納したもので、鳥居の真ん中に丸い穴が開いており、小石を３つ投げて穴を通った数で運を試すという変わった鳥居です。

　ということで早速やってみましたが、７人いたので２１回も投げたのに、合計で１回しか通らず。私たちはよっぽど運がなかったのかもしれません。意外と難しいです。

　そして境内に入ると、縁結びの笹がありました。こちらは笹の葉を結ばないで下さいと注意書きされていたため、良縁のお参りをするだけにしておきました。

　また境内の一番奥には、子種石もあります。こちらは古くは子種権現とも呼ばれ、子供が授かるように、安産でありますようにと祈られた霊石です。

　まだ早いかなということで特別なお願いはしませんでしたが、この日光の地の一番奥まったところにある聖地。何かものすごいパワーの頂けそうな場所でした。

　他にも境内には重要文化財の楼門や拝殿、本殿、唐門、無念橋など貴重な建築物が多数ありました。また無念橋は願い橋とも呼ばれ、自分の歳の歩数で渡ると願いが叶うと言われており、こちらでも願いをかけてみました。

　そんな感じでお参りしていると、修験者さんが修行に現れたり、観光地の日光からはちょっと離れたとてつもない秘密スポットといった神社でした。

　滝尾神社へ続く滝尾の路が風情があって良かったです。道中の老杉群が見事でした。昌源杉といわれ、500年以上前に植えられたものだそうです。途中にある白滝の滝も水がきれいで気持ちの良い場所でした。

　滝尾神社の運試しの鳥居では、鳥居の上部中央に丸い穴が設けられていて、こちらに小石を3つ投げ入れ1つでも入ると願いが叶うとされています。ピンク・青・白の運玉が備え付けられていて、私もチャレンジしました。壁打ちみたいに戻ってきたのでそのまま投げていたら、ピンクの運玉が穴に通りました。ちゃっかりとお願い事をしてみました。

　滝尾神社と境内にある滝尾稲荷神社は、弘法大師さんが創建されたそうです。滝尾稲荷神社は、昔、滝尾上人が朝のお供えを忘れると稲荷の神が化けて出ては催促したという伝説が残っています。滝尾神社、滝尾稲荷神社ともにご参拝されると良いと思います。

　弘法大師さんがこの山で修行をした時に御神木の三本杉のところで田心姫命が現れたそうで、倒れた御神木はそのままにしておく習わしで横たわっているのが今も見られます。

　子宝・安産にご利益があるといわれる子種石は、石の前で祈りを捧げた後、石の周りを時計回りに回るとご利益が頂けます。また、願い橋といって小さな橋があります。こちらの橋を自分の歳の歩数で渡ると女峰山山頂奥宮まで健脚で登ったことになり、願がかなえられると言われています。

　いつか実際に女峰山にも登ってみたいと思っていますが、いつになるやら…。今回は奥宮まで登ったつもりで、願い橋を渡ってみました。