5月のつつじで有名なお寺です。真言宗醍醐派の別格本山で各種祈祷などが行われています。

　塩船観音寺は若狭国の八百比丘尼（やおびくに）が、千手観音像を安置したことに始まります。八百比丘尼とは17歳で人魚の肉を食し、以来800年を生きたといわれる伝説の尼僧です。このようなお寺ですから、やはりお守りも『観音様のお守り』にしてみました。

　また子供向けか、イラストがかわいい『かんのんさまのお守り』もありました。

　観音様は三十三の姿に身を変えて人々を救うとされる仏様ですので、きっと苦しい時にはこのお守りが助けてくれると思います。

　ちなみに八百比丘尼が安置した千手観音像は、五十年に一度しかご開帳されません。私はそのタイミングを見計らって拝観しましたが、親指大のすごく小さな仏様です。

　日本を流浪した八百比丘尼ですから、あまり大きな仏様は持ち運べなかったのでしょう。その小ささに何やら圧倒的な存在感を感じてしまいました。

　ついでに下の写真は塩船観音時のシンボルともいえる、平和観音像です。水瓶をこちらに向けてくださっているのが印象的です。

　また、絵馬には変わったものがありました。『かぼちゃの絵馬』は、ぼけ封じと中風除けにご利益があります。

　昔からかぼちゃを食べると中風（脳血管障害の後遺症による半身不随、片まひ、言語障害など）にならないと云われています。また実際にかぼちゃには脳卒中やガン、ボケに効果があるベータカロチンが多く含まれています。

　そしてこの絵馬を奉納するのは、薬師堂に安置された薬師如来です。名前の通り健康の仏様ですので、ご利益もきっと倍増です。

　しかしこの絵馬。このまま中から男の子が出てきて、鬼退治とかしそうですね。

　境内には『古符札納所』がありました。こちらに古いお札やお守りを返納することができます。

　塩船観音寺で授与されたお守り以外のものをお納めする場合は、住職または僧侶ににお尋ねくださいとのことです。