日本三大稲荷の一つで辻占（つじうら）の総本社です。辻占とは万葉集にも出てくる夕占（ゆうけ）のことで、道行く人の話や衣服で神意を占う古代の占いです。もともと若い娘たちが恋人の訪れを待ちわびて占ったものだとも言われ、江戸時代や明治時代には大流行しました。辻占を受ける人はまずおみくじを引き、指定の占場(うらば)に立ちます。そしておみくじに書かれた数だけ人が通り過ぎたとき、3であれば3番目の人の服装や容姿、連れの有無や話などをよく見て社務所で伝えると、宮司により託宣をいただけます。

　瓢箪山駅を降りて、徒歩５分。商店街を抜けたすぐのところに瓢箪山稲荷神社はあります。ここで私も評判の辻占を行ってきました。

　辻占を行うには、まず境内に入って右手にある社務所で申し込みをします。そこで占い方の説明を受けますが簡単にまとめると、以下のような流れで行われます。

（１）社殿の前で願い事をお祈りし、横にあるおみくじを引いて出てきた番号（一～三のどれか）を見る。

（２）境内裏の占場に立ち、くじで引いた数字と同じ数だけ人が通るのを待つ。このとき、しっかりと立ち止まってから歩く人を数えるのがポイント。

（３）くじの番号と同じ数で通った人（三なら、三番目の人）の性別・年齢・服装・持ち物・連れの有無・乗り物や歩いた方角などを観察し、記録用の用紙に記入する。

（４）社務所に戻り、宮司さんに報告する。

　占ってもらう内容は、最初に社務所で申し込んだときに聞かれますので、事前にしっかりと考えておきましょう。

　内容は恋愛や結婚についてのこと、恋人との今後の関係などでも大丈夫です。また恋愛以外のことでも、もちろん占って頂けます。

　また、もう一つの注意点として、占うときに一緒に四柱推命も見ていただけます。このときに生年月日を聞かれますが、生まれた時刻まで聞かれますので、正確に占ってもらいたい方は事前に調べておくとベターです。

　占いの結果は社務所の奥の部屋に通され、そこで告げられます。時間は３０分程度です。占場で見た人のことから吉凶やその理由が教えられ、四柱推命の結果なども丁寧に解説していただけます。

　ちなみに私が占っていただいたことは恋愛に関することではなかったのですが、結論としては早く結婚すれば運が開けていくということでした。

　さらについでに私は「水」の運勢が足りないらしく、水の運を持った女性がパートナーとしては最適とのことです。なかなかどう判断して良いのかは難しい話ですが……。

　それと見事に凶の運勢が出ていると言われましたが、一つだけ良いのは類まれなる強い星の元に生まれていることらしいです。「魁ごう」という星ですが、調べてみると四柱推命の中でも最も強い星と書かれていました。

　以前に手相を見て頂いたときも似たようなことを言われたことがありますが、そんな強い星で凶運を振り払っていけるようなら、嬉しいことですね。